ありのまま書く...

2015.12.29 Tuesday 19:00 | THE DAY

6歳からの幼馴染がいる。
小学校1年生から中学校3年生まで毎日一緒にいた。登校も一緒で、親同士も仲が良い。
俺が家にいなくてもうちに勝手にいたり、俺の分の夕飯を勝手に食べていたり。
高校では別になったけど、その後もほぼ毎日一緒にいた。

当時の彼女を紹介し合ったり、地元の神輿会にも入っていて一緒に花形でもある先棒を担いだり、普段のバイトも一緒だったのに、大学の時には夏休み丸々使って海の家で住み込みバイトをしたりもした。

しょうもないことで喧嘩することもあったけど、気が付けばいつも通りふざけていて、何気ない毎日の中で喜怒哀楽を共にして、気が付いたら家族のような存在だった。

彼は高校に上がってからサッカーに没頭して背番号10を背負い全国大会にも出場。
俺はというと中学生の時からファッションや音楽にはまり、高校に上がるとファッション、音楽三昧。
道は違えど今までと何も変わらず一緒にいた。

地元も東京なのに忙しくて、年に数回しか地元に帰らない俺の為に帰る度、先輩や後輩含めたくさん集め、昔話やしょうもない話しなどで盛り上がり毎回朝まで飲み明かした。彼が潰れると決まって俺が吐かせたり、彼をおぶって家に帰ったり。当時の彼の彼女に無事家まで着いているよって俺から連絡入れたり。

成人式も一緒に写真館に行き、互いの親とも記念撮影。

何より、一緒にたっ.....くさん笑った。

真剣な話しも出来たり、この上なくふざけたり。
自分の今までの人生のどこを切り取っても彼がいる。

こうやって振り返って考えると親よりも共にした時間が多いと思う。



別れは突然だった。



朝一本の連絡がきて、頭が真っ白に。すぐに駆け付けた。
どんなにお酒を飲んでも記憶が無くなったことは一度もないのに、その日の記憶があまり無い。
何より何度も行ったことがある彼の家なのに場所がわからなかった。近くまで行けたのだけど、そこから本当にわからなかった。見たこともない道路にしか見えなくて、ナビに住所を入れてやっと着いた。

彼と会って、数時間ずっとそばにいた。
何を話しかけても、ゆすっても何の反応も無い。

幼馴染の顔なんて間近で凝視する機会なんて無いから、こいつ、こんな顔してたんだって。
今まで味わったことの無いような感情が込み上げてきて、涙が止まらない。
彼の奥さんや兄弟、両親と何も言わず抱き合った。

一旦仕事に戻る車中から見える景色はいつもと何ら変わらない。
何だかそれがすごく嫌だった。

気が付けば、通夜が終わり告別式の出棺。
はじめて彼に手紙を書いて、自分が作った洋服と共に胸にそっと置いた。
手紙の内容はほとんどが悪口。

彼の棺の先頭を持たせてもらい、わずかな距離しかないのに、無意識に背中に力が入り霊柩車に乗せるまで時間がかかってしまった。



「もっとゆっくり、もっとゆっくり、終わっちゃうじゃねーか」



こう言っていたらしい。
全く記憶にない。

そして、彼の最期まで見守り、骨を拾った。

骨を見ると何だか何の感情もわかなかった。
というより、よくわからなかった。

感動しても悲しくても泣きたくても涙が出ない自分。
一生分の涙を今回流すために普段涙が出ない体質だったのかな。

告別式やら一通り、終わって久しぶりに会う人や周りの友人から彼の話をたくさん聞いた。どれも初めて聞く話ばかり。いつも笑顔で嬉しそうに俺の話ばかりしていたそう。しかも褒めちぎるばっかり。

幼い頃からいつも怒られたりして、きちんと褒められたことなんて一度もないのに。

そんな話しを聞いて、頭がおかしくなるぐらい涙が溢れてきた。

子供の頃、当たり前のように同じベットで寝ていた。大人になってからもうちに来て、布団敷いてあげてるのにベットで一緒に寝ようぜ!って気持ち悪いんだよ。毎回。


冬に水のシャワー浴びせてごめん。
夏に熱いシャワー浴びせてごめん。
まだ手も付けてないドリアにタバスコ1本かけてごめん。
車でわざとぶつかってごめん。
寝ている時に眉毛全部剃っちゃってごめん。
後ろ髪をハサミでハゲにしてごめん。
茶髪にしたいって言われたのにわざと金髪にしてごめん。


ここに書けないこともたくさんごめん。
ちゃんと謝ったことなんて一度もない。本当ごめん。いつも心配してくれてたな。

お前がいたから今の俺はあるよ。間違いなく。

情深く、優しくて誰からも愛される親友へ。

また一緒にバカやろうな。









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